昨日で大学は御用納めですが、来年に持ち越すものを出来るだけ少なくするために、もう少し頑張っています。今年も残り少なくなりました。年の初めに挙げた課題について、達成度を整理したいと思います。今年の10大課題は次のとおりでした。
1 無事故で安全・安心な医療提供:今年も特に大きな事故は無く、安全・安心な医療の提供は実施できたと思います。
2 生命医学イノベーション創出リーダー養成プログラムの推進:今年、中間評価の年で、中間評価報告書作成、ヒアリング発表は無事終えることができました。生命医学イノベーション創出人材養成センターと医療イノベーション神戸連携システム(Medical Innovation Kobe Community System:MIKCS)を中心として、イノベーション創出システム形成は十分に達成できましたが、目標とする大学院生・ポスドク養成者は70%に留まりました。年明けには結果が出されるようで、ちょっと不安です。
3 レーザー内視鏡システムの臨床応用:今年、「レーザー消化管内視鏡治療装置の開発」が厚生科研に採択され、開発に拍車がかかりました。残念ながら、臨床応用は来年度に持ち越しましたが、PMDAの事前戦略相談にまで至ることが出来ました。
4 プラズマ医療の推進:東工大の沖野先生との共同研究に参加する企業は決定しましたが、残念ながら、まだ具体的な進展はありません。
5 ベンチャーの発展と海外進出:神戸国際医療交流財団の田中紘一先生が代表の経産省の日本の医療機器・サービスの海外展開に関する調査事業「国際フロンティアメディカルサポート」が採択され、(株)消化器健康医療サポートも参画し、インドネシアとの医療連携が進められています。
6 神戸国際消化器内視鏡教育センター(International Gastrointestinal Endoscopy Training Center in Kobe: I GET KOBE)の円滑な運営:今年も20名余りの先生が海外から内視鏡研修に来られ、順調に国際交流が進められました。また、今年2月26日に第一回の国際消化器内視鏡ハンズオンセミナーが開催され、海外から約30名が参加し、盛会でした。来年2月には第二回が開催される予定で、現在、準備を進めているところです。
7 神戸メディカルフェスティバルin Manilaの開催:今年1月27日に開催され、約160名が参加し、大成功でした。
8 インターナショナルESDハンズオンセミナーの開催:6で示したとおり、無事開催され、盛会でした。
9 NPO法人「消化器健康医療研究機構」の発展:NPOが中心となって実施した医師主導型の臨床試験「低用量アスピリン投与による上部消化管粘膜傷害の発生に対するプロトンポンプ阻害薬の予防効果」の結果をまとめた論文がJournal of Gastroenterologyに掲載されました。また、現在、逆流性食道炎の長期前向き調査研究の準備を進めています。
10 自己管理の徹底:今年1年、大きな病も無く過ごすことができました。ただ、血中尿酸値は高いままで、小発作?が2度ほど起こりました。また、深夜まで仕事をする日が昨年より増えたようで、自分自身の心身の安定には程遠い1年だったように思えます。
当初の課題以外で、成果としては、「関西ライフイノベーション戦略プロジェクト」が採択され、神戸医療機器イノベーションセンターを設立することが出来ました。
以上で、総合的には、80%ほどの達成度になるでしょうか。一応合格点としたいと思います。