先週金曜日は沖縄へ講演とピロリ菌についての共同研究の打ち合わせに行って来ました。1985年から続いている沖縄県立中部病院との共同研究です。沖縄は私にとって第二の故郷です。私がピロリ菌研究を本格的にするきっかけとなりました。沖縄は日本で最も胃がんの少ない県であり、本州と比較することで、ピロリ菌と胃がんとの関係を明らかにすることが出来ると考えスタートしたのです。沖縄で最初に胃内視鏡を見せていただいた際に、沖縄では胃の萎縮がほとんどないことに驚いたことを今でも鮮明に覚えています。また、沖縄のピロリ菌の遺伝子解析を進めて、沖縄のピロリ菌の病原因子に東アジア型と欧米型が混在しておりことが明らかになり、このことが沖縄で胃がんが少ない原因であると考えられました。

福井医科大学時代に、恩師の郡助教授に、よく、那覇市内の公設市場に連れてきてもらいました。今回、滞在時間が短かったのですが、久しぶりに市場に行くことが出来ました。


市場の2階では、市場で購入した魚等を料理してくれます。今回は残念ながら食事をする時間がありませんでした。

今回の訪問で、新たなピロリ菌研究のプロジェクトをスタートすることが出来ました。第二の故郷訪問により、研究への新たな意欲が湧いてきました。