先週は水曜日から日曜日まで日本消化器病学会週間のために博多に出張でした。今回の教室の目玉として、NPOで医師主導の臨床試験「バイアスピリンによる消化管粘膜傷害のプロトンポンプ阻害薬の効果」の結果を藤田特命教授がシンポジウムで発表したのと、森田助教が「レーザーによる新たな内視鏡的粘膜下層剥離術」をワークショップで発表したことが挙げられます。共に極めて高い評価を得ました。本学会で、作家の五木寛之さんが「悲しみの効用」と題した講演をされました。鬱をいろいろな角度から捉え、気分が晴れないことに加え、草木がよく茂っているという意味があることを説明され、かえって、元気・意欲があるひとが鬱になるのだと話をされました。同じ題名の本を最近出版されているので、一度読んでみようと思います。

学会出張中も文部科学省科学研究費補助金の申請書と格闘し、何とか昨日提出することが出来ました。今回は、継続分があるので、1つの課題は採択率が低く競争率の高い部門に挑戦しました。結果は来春です。良い春が迎えられることを願っています。
そういえば、先週は以前収録したラジオの健康番組がオンエアになっていたようです。気恥かしくて聞いていませんが、知り合いや関係者から聞きましたと連絡が入りました。
ここ3週間ほど、判断に迷っていた案件で頭を悩ましていました。それこそ鬱々としていたのですが、私はやはり攻めの立場を取り続けたいと決意しました。気がつかないうちにどうしても守りに入ってしまいます。今一度初心に戻り、前に向いて歩んでいきたいと思います。