一昨日17日は論文博士コースのセレステさんの学位審査発表会がありました。15日にフィリピンから来日し、発表スライドをチェックしましたが、本人はかなり緊張していました。思えば日本学術振興会のサポートで6年前に当時福井医科大学で研究をスタートし、本人のがんばりで学位論文「Diversity of the cagA gene of Helicobacter pylori strains from gastroduodenal diseases in the Philippines」が完成しました。毎年3カ月来日し、研究を続けてきました。彼女の発表の間、これまでの経緯を懐かしく思い出していました。無事に発表が終わり、来月には最終的に学位判定がなされます。今後の彼女の更なるキャリアアップを期待しています。

昨日は夕方からポートアイランドの実験室で、レーザーを用いた内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)の実験と打ち合わせを行いました。私たちと大阪大学工学部の粟津先生のグループと2つの企業合わせて20数名が一堂に会して、レーザーESDの実技と今後の共同研究の方向性を議論しました。2年前からスタートしたプロジェクトが、これだけ多くの共同研究者を抱えるものに発展しました。このプロジェクトは最終プロダクトが明確にされた、医・工連携、産学連携の理想的な形になってきました。昨日の打ち合わせで、「レーザー内視鏡診断・治療機器の世界制覇」が一層現実的になってきました。