日本学術振興会論文博士コースで来日していたフィリピンのセレステさんが最終年度の3ヶ月の滞在を終え帰国しました。今回の滞在でフィリピンのピロリ菌の遺伝子解析の論文を投稿することが出来ました。何とか来年の1月までに受理され、今年度で学位が取得出来ることを願っています。今週からは、ロシア、イギリス、中国からそれぞれ1名、内視鏡の研修生が来日します。師走がスタートし、慌しい中、秘書さんや教室の先生方に負担を掛けますが、個々の英語の勉強となると共に、国際交流の貢献のために協力いただきたいと思います。
先日、部屋を整理していた所、懐かしいものを見つけましたので紹介します。もう10年近く前になりますが、私が主治医として診ていた患者さんの詩です。もう亡くなられましたが大切に残していたものでした。
「大正生まれ」
いまだ矛をおさめず、大正生まれの気概と心意気と表題に記しています。
(一)
大正生まれの俺たちは
明治の親父に育てられ
忠君愛国そのままに
お国のために働いて
みんなのために死んでゆきゃ
日本男児の本懐と
覚悟を決めていた
なあお前
(二)
大正生まれの俺たちは
すべて戦争の青春だ
恋も自由もないままに
生死をかけて生きぬいた
終戦むかえたその日から
西に東に駆け回り
苦しかったぜ
なあお前
(三)
大正生まれの俺たちは
再建日本の大仕事
世界の国と肩ならべ
ただがむしゃらに五十年
泣きも笑いも出つくして
やっと振り向きゃ
乱れ足
まだまだやらなきゃ
なあお前
(四)
大正生まれの俺たちは
七十、八十のよい男
子供も今ではパパになり
可愛い孫も笑ってる
それでも俺たちゃ
まだ若い
やらねばならぬ
ことがある
休んじゃならぬぞ
なあお前
しっかりやろうぜ
なあお前

今週月曜は夕方大阪で会があり、火曜日は日帰りで東京出張とばたばたしていました。東京からの帰りの新幹線はさすがにぐったり疲れていましたが、ふとこの詩のことが頭をよぎりました。最後まで真の通ったすばらしい人でした。気を入れなおして大学の部屋で一仕事して帰宅しました。