新年早々6日の夕方に大学院生の古松君と一緒に関空からベトナムハノイへ行き、今朝早朝に帰ってきました。ハノイのバックマイ病院とハノイ医科大学ヘリコバクターピロリ感染と胃癌についての共同研究の検討会を開催し、ハノイ医科大学ハノイ市近傍の地方都市でピロリ菌感染と胃癌について講演をしてきました。2泊プラス1機中泊の強行スケジュールでした。今年の個人的な「気持ちのゆとりを持って診療・教育・研究に従事したい」という課題が既に破られてしまいました。古松君には現地で胃内視鏡を3例施行してもらい、胃内観察を指導しました。ベトナムはピロリ菌感染率も高く、菌自体も日本に近い東アジア型であり、胃癌も多いと想定していました。実際の胃癌死亡率は、ベトナムは日本の1/4ですが、北部のハノイでは南部より2倍ほど多いようです。内視鏡所見では、萎縮性胃炎が認められていましたので、ベトナム北部では胃癌発症は高くなることが考えられます。強行スケジュールで疲れましたが、実りある海外出張でした。