今年も残り少なくなりました。今年の神戸大学医学部消化器内科学教室の10大ニュースを挙げてみます。
1. 4月に神戸大学大学院医学系研究科内科学講座消化器内科学分野が誕生。外来、検査、入院が一体となり、今年一年で教室の基盤整備が出来た。
2. 光学医療診療部長・准教授に豊永先生が着任。
3. 大学院教育改革支援プログラム「拠点融合型プロフェッショナル臨床医教育」が採択され、工学博士の松岡准教授が着任し、医・工連携が強化された。
4. 神戸消化器クラスター研究会が発足し、地域連携が強化された。
5. 神戸薬科大学医療薬学研究室講師に三木先生が着任し、医・薬連携が強化された。
6. 大学内大型プロジェクトの一つである質量分析センターに吉田助教が移り、基礎・臨床融合の推進が進められた。
7. 研究生の高川君が来春にNIH留学が内定した。
8. 文部科学省科学研究費補助金が計7件採択された。
9. 医・工・農・薬・栄養の連携が強化された。
10. 論文がNature(北海道大学との共同研究)及びNature Medicine(京都大学との共同研究)に掲載された。
今年は消化器内科学教室が発足され、我武者羅に走り続けた1年でした。おかげさまで、順調なスタートダッシュが出来たと思います。臨床では、久津見准教授が中心となって胆・膵内視鏡検査・治療が550件を越し、豊永准教授、森田助教が中心となって消化管粘膜下層剥離術(ESD)が週平均10例行われるようになりました。来年は更に内視鏡検査・治療件数が増加することが期待されます。研究では、今年大学院生が13名加わり、基礎的研究では吉田助教が中心となって消化管粘膜免疫の研究が幅広く展開され、今年、大学院生の論文が2つまとまりました。臨床研究も、MR内視鏡の開発が動物を用いた生体での実験までに展開され、ESD用のデバイスの特許も2つ申請されるなど医・工連携が順調に進められました。来年も世界トップクラスの消化器内科学教室という夢の実現に向けて走り続けたいと思います。