昨日は御用納めでしたが、会議等で慌しく過ぎてしまいました。今日は仕事の整理と最後の会議があり、大学に来ています。秘書さんや教室員も部屋や実験室の掃除をしています。年末年始は来年早々に申請しないといけない大事なプロジェクトがあり、宿題を沢山抱えてしまいました。
 さて、今年掲げた当初10個の目標を最終点検してみます。
1.4月から開設される神戸大学医学部消化器内科学教室の整備:順調にスタート出来たと思います。
2.KEDDECにおける内視鏡的消化管粘膜下層剥離術セミナーの定期開催:今年は4回開催することが出来、受講者にも好評で、本セミナーは皆様に認識されてきたと思います。
3.KEDDECにおける国際内視鏡的消化管粘膜下層剥離術セミナーの開催:正式な国際セミナーは実施できませんでしたが、これまでに、セミナーに海外からの短期滞在研究生5名に参加していただき、2名の方には実際にESDを施行していただきました。
4.MR内視鏡の開発などの消化器内視鏡の機器開発:MR内視鏡は切除胃を用いた検討から生体での実験へと、着実に開発が進められています。また、森田助教はESDのデバイスを開発し2件の特許申請を、久津見准教授はステントの素材やレーザー治療開発を医工連携により推進し、豊永准教授もESDの新たなデバイス開発を進めています。
5.内視鏡的消化管粘膜下層剥離術年間500例達成:今年は豊永先生の赴任が年度途中(7月中旬)だったため、ESDは約300例に留まりましたが、週約10例を行っているため、来年には500例達成は現実的なものとなってきました。
6.胆・膵内視鏡年間600例達成:久津見准教授の圧倒的ながんばりで、目標を達成しました。
7.大型研究費助成獲得計5本:大型をどこで線引きするかによりますが、?大学院教育改革支援プログラム「拠点融合型プロフェッショナル臨床医教育」、?新興再興感染症プログラム「ヘリコバクターピロリ感染による胃癌誘導因子の疫学的解析研究」、?科学研究費補助金基盤B一般「オーダーメイド医療による胃癌予防戦略の開発」、?科学研究費補助金基盤B海外「アジアのヘリコバクターピロリ感染と消化器疾病構造の疫学調査研究」、?学内の卓越した研究プロジェクト「バイオシグナルシステムの総合的研究」、?上原記念生命科学財団助成金ヘリコバクターピロリ感染の病態解析:菌‐宿主間クロストークにおけるメタボローム解析」が相当するものと考えられ、目標は達成できました。
8.大学院生研究英語原著論文5編:教室としては、NatureとNature Medicineに論文が掲載され大きな発展が見られましたが、大学院生の英語論文は2編であり、残念ながら未達成でした。
9.平成20年度大学院生10名以上確保:現在のところ9名の応募に留まり、残念ながら未達成でした。
10.消化器内科学教室として初めての海外留学生派遣:高川君がアメリカNIHへ留学が内定し、達成できました。
以上、達成出来たのが6つでした。残り4つも目標に手が届きそうですので、今年は合格としたいと思います。
 いよいよ今年残すところ僅かになりました。年末の慌しさで体調管理に気の緩みが生じたのか、最後になり痛風が顔を出してきました。今年で消化器内科学教室も基盤が整備されましたので、来年の更なる飛躍に向けて体調管理に努めたいと思います。来年早々に意を決して大腸内視鏡を受けることにしました。
 それでは、皆様本当に今年一年お疲れ様でした。良いお年をお迎え下さい。