「ゲノム」班会議の口演とポスター発表が無事終わりました。また、東京大学医科学研究所との共同研究「ピロリ菌感染によるヒト上皮細胞内のリン酸化蛋白の網羅的解析」の打ち合わせも、大学院生の田中君と共にすることも出来ました。来年度も研究補助金が継続出来るように今後の研究の進展を図りたいと思います。
昨日は、班会議の会場で、消化器内科希望の卒後4年目の先生と面談しました。私たちの新しい消化器内科学教室の教育方針について話をさせていただきました。すなわち、後期研修医はしっかりとした教育体制が取れている教育研修機関病院で研修していただき、消化器内科医としての基礎を身につけ、その上で、大学院や更に専門性を持った臨床研修をしていただくことを説明しました。大変向上心溢れた好青年で、本人は、もう1年臨床研修をした上で大学院に入りたい希望でしたので、今後、研修病院を検討した上で、話を進めることになりました。新臨床研修システムの1期生で、彼らの動向がつかめない私としましては、若い先生の考えを聞くことが出来、大変参考になりました。
これまで、私は、新しい研修システム後の若い先生方の動向を、意識しすぎていたように思います。若い医師の考えは、これまでとそれほど大きく変わっているわけではなく、かえって自分自身のキャリアアップに対して真剣に考えているのだと感じました。私の使命は、若い人たちに夢を持ってもらえる舞台造りをすることだと思っています。いかに魅力的な夢を提示して、若い人たちを惹きつけることが出来るか、その答えが来年の4月に出るのだと思います。今年4月に誕生したばかりの日本一新しい消化器内科学教室であり、若いスタッフのアイデアで、魅力ある消化器内科作りに日々取り組んで行きたいと思います。