神戸は今朝久しぶりに晴れ間が覗いていましたが、梅雨明けはまだ先のようです。昨日来日した韓国釜山の東亜大学医学部の学生は2名とも女性で、医学部内の女性の比率を聞いたところ5年生は60%が女性で、彼女らの学年で始めて女性が過半数を占めたと言っていました。日本でも女性医師の比率が高くなっており、女性が働きやすい環境整備が謳われています。その中で、内科特に消化器内科は、女性に働きやすい環境整備が可能な領域であると私は常日頃女学生に言っています。卒後初期研修後、3年間の消化器内科の研修を受けることにより、ルーチンの消化器内視鏡検査は習得することが出来ます。消化器内科は、検診による早期癌発見が大きな使命の一つであり、需要が多く、内視鏡施行医が極めて不足しているのが現状です。ルーチンの内視鏡検査のみであれば定時に終了することが可能であり、家庭や子育てとの両立は可能です。最も、前提として、ご主人の協力が必要であるのは言うまでもないことだと思います(家庭を疎かにしてきた自分自身を振り返ると痛い話ですが---)。実際、この9月から夫婦で当教室に来てくださる大学院生がいますので、是非、模範となるような環境整備に努め、夫婦共に消化器内科専門医と学位を取得し、存分に活躍していただければと考えております。
ところで、今回来日している韓国の学生は非常に優秀で、今日午前中は外来で研修してもらったところ、5年生ですが、過敏性大腸症候群や機能性胃腸症の定義におけるローマII基準を知っていました。本学の学生及び研修医の教育指導を強化する必要性を痛感しました。