昨日は第3回神戸消化器内視鏡治療研究会を開催し、特別企画「生体ブタを用いた内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)の実技トレーニング」を無事執り行うことが出来ました。これまで、ブタの切除胃を用いたトレーニングが各地でされていましたが、このような取り組みは本邦初であると自負しております。今回の企画は参加された多くの方から高い評価を得ることができました。実際、生体ブタは、切除胃では体験出来ない血管処理、止血操作をすることが出来、臨床でのESDとほとんど同じ実技トレーニングになったと思います。3連休の最後の「海の日」の祝日に関わらず、実技者10名に見学者18名が参加し、活気溢れた1日でした。ESDを広く安全に普及させるためには、今回のような生体ブタを用いた実技トレーニングが重要であり、神戸市医療機器開発センター(MEDDEC)は、このトレーニングセンターとして最適の場所であることを確認することが出来ました。昨日の実技トレーニングの成功を基に、私たちはMEDDECに入居し、神戸消化器内視鏡機器開発・教育センターを設立することを最終的に決意し、神戸発の消化器内視鏡レーニングシステムを全国に発信したいと考えています。