今週は火曜日から金曜日までマニラに行って来ました。今回の訪比の目的は、セントルークスメディカルカレッジでの講演、セントルークスメディカルセンターグローバルシティーにおける先進消化器内視鏡センターの今後の運営について、現地法人設立における銀行口座開設、現在建設中の医療モール見学でした。
火曜日午後に現地について早々に現地法人銀行開設のために、現地の会計士の方と共に銀行へ行きました。フィリピンでは銀行は17時15分まで営業しており、無事開設を完了することが出来ました。その際にお世話になっている会計士の方が体調が悪いということで、急遽私たちの医療サービスのフロントデスクをしているエマさんと石田先生に連絡し、セントルークスメディカルセンターグローバルシティーの救急室への対応をお願いしました。幸い、受診後、落ち着かれたようで安心しました。今回の一件で、私たちの医療サービスが現地日本人の方に大変良いものであることを再認識いたしました。25年以上フィリピンにおられていても、やはり日本人医師に対応してもらうことが安心に繋がります。
https://gi-support.co.jp/index.html
26日は朝8時から講演ということで、6時半にホテルで車を待っていたのですが、いっこうにセントルークスメディカルセンターの車が来ないので、慌てて、いろいろメールや電話をしたのですが、連絡がなかなか来なく、一瞬、講演はキャンセルになるかなと思ったのですが、ホテルにタクシーを手配してもらい、カレッジまで行きました。15分遅刻しましたが、何とか無事講演をすることができました。マニラは交通渋滞がすごく移動の時間が予測できないのが大きな問題です。後から聞いたのですが、私の古い友人のBondoc先生がセントルークスメディカルセンターの救急車を手配する寸前だったようです。

セントルークスメディカルカレッジでの講演の写真です。隣が16年来の親友のBondoc先生。

講演後、カレッジの医学生や若いレジデントと話しをする機会が設けられました。今、現地で常駐している石田先生、塩見先生も駆けつけてくれました。さらに、JSPSのサポートで神戸大学Ph.D.を取得したセレステさんも会いに来てくれました(Bondoc先生の隣)。楽しい時間を過ごすことが出来ました。

メディカルカレッジから客員教授の称号をいただきました。
木曜日は朝9時からセントルークスメディカルセンターグローバルシティーの院長先生と、先進消化器内視鏡センターの今後の運営について話し合いをすることが出来ました。現在、2部屋で運営しているのですが、これを4部屋に拡張することを提案しました。その際に胆膵内視鏡用にレントゲン透視台とその操作室を分けることをお願いしました。アジア諸国ではCアーム透視装置のみで対応しています。これでは内視鏡操作に集中出来ず、細かな操作が出来ないのが現状です。一応了解を得ましたが、予算がどうなるのかがまだわかりません。
10月から赴任した塩見先生が早速現地で総胆管結石の症例のESTを披露しました。

午後には、現在建設中の医療モールを見学してきました。フィリピンではどんどん新たな病院やクリニックが建設されています。それだけ、フィリピン中産階級の収入も増え、医療の需要も拡大しているのでしょう。今後、セントルークスメディカルセンターの拠点に加え、周辺クリニックとの連携を展開していくことを進めて行きたいと思います。