金曜日は日本癌学会出席のために横浜へ行って来ました。横浜は久しぶりの気がします。ピロリ菌関係の発表の座長を務めるとともに関連のセッションを聞くことが出来ました。

また、昨日は新大阪であった神経内分泌腫瘍の会に呼ばれ愛知県がんセンターの肱岡先生の特別講演の座長を務めてきました。本会のコーディネーターの今村先生(京都大学名誉教授、関西電力病院学術顧問)には私が大学院時代に大変お世話になった関係でご指名をいただきました。もう30年前になります。私の学位のテーマが「ガストリンの分子プロセッシング」で、恩師の川井啓市教授からアメリUCLAへ留学して消化管ホルモン特にガストリンのラジオイムノアッセイを習得するように指示を受けました。帰国後、ラボを立ち上げ、ガストリンの測定に明け暮れていた頃、今村先生からZollinger-Ellison Syndromの患者様の手術をする際、腫瘍摘出後、他の部位に腫瘍の残存がないかを確認するために、術中にガストリンを迅速に測定してほしいとの依頼を受けました。普通、測定には1日かけてしていたのですが、抗体との反応温度を37度に上げ1時間程度で迅速測定をすることが出来ました。術中の測定ということで大変緊張しながら測定したことを覚えています。結果は腫瘍摘出後はガストリンは正常値に下がっており、残存は無く手術を終えることが出来ました。会終了後の懇親会で今村先生と懐かしいお話しが出来、楽しい時間を過ごすことが出来ました。
すっかり秋らしく涼しくなってきました。皆様、季節の変わり目、体調管理には気をつけてください。