ジャカルタでの内視鏡指導は、毎日、日本ではあまり考えられないような症例続きです。昨日は、腸瘻に留置していた栄養チューブが腸内に迷入してしまい、小腸内視鏡で回収することになったのですが、現地ドクターが小腸内視鏡の挿入に苦労し、石田助教が助けに入り、何とか栄養チューブまでたどり着き、スネアで把持することが出来ました。ところが、今度は、取り出すのに、大き過ぎて何ともならない様子で、術者と助手の細かな連携が必要であると判断し、思わず私もプロテクターを付けて助手にまわりました。最終的には何とか栄養チューブを取り出すことができました。
また、今日は、閉塞性黄疸の患者さんで、腹部CTでは胆管癌の診断がなされ、現地医師が経乳頭的ドレナージを試みたのですが、十二指腸に巨大憩室が多発し、カニューレの胆管への挿入が出来なかったとして、指導を依頼され、皆うまく挿入が出来ず、最後に、私もずいぶん久しぶりにERCPをさせていただきました。結果的には経乳頭的アプローチは出来ず、経皮経肝的なドレナージを行った上で、その後、内瘻へ移行させることになりました。
また、今日は、ジャカルタインドネシア大学とインドネシア第二の都市スラバヤのスラバヤ大学とでライブデモンストレーションによるテレカンファレンスを行うことが出来ました。次は、スラバヤに先進消化器内視鏡センター設置を目指すことになります。

この3日間の内視鏡現場での指導は、大学内での管理業務で疲れていた私をリフレッシュさせてくれました。明日もう1日現場を楽しませていただき帰国します。

インドネシア料理で、疲れを癒すことが出来ました。
現地のビンタンビールです。独立70周年記念のラベル付きでした。

サテです。

ドリアンのフライです。フライにすると匂いがあまりせず美味しくいただきました。