とうとう今年も残り2日になりました。今年はばたばたしながらも年賀状も早めに書き上げることもでき、例年よりも落ち着いています。ただ、年末年始に大学附属病院の電子カルテが切り替えられることになり、移行がスムーズに行くかが心配です。カルテの電子化を政府は推進していますが、それぞれの会社では、相関性が不十分で、いいかげんある程度統一性のあるものを定めてほしいものです。医療機関及び医療スタッフに大きな負担がかかっています。ひいては患者様の診療に影響を及ぼしてしまいます。
先週金曜日は御用収めであり、池原特命講師、秘書の大澤さんの勤務最後の日でした。池原先生には引き続き週に1日、大学において大腸内視鏡の指導をしていただけます。ありがとうございます。5年間勤務していただいた大澤さんには、本当に感謝しています。秘書さんたちがこれまでのスナップ写真をプレゼントしていましたが、多くの懐かしい写真が綴られ、これまでの消化器内科学教室の変遷を感慨深く見せていただきました。来年2月からは私も神戸に赴任して、10年目に入ります。これまでいろいろ遠慮があり、果たせていませんでしたが、メンバーも130名を超えてきており、学内外の連絡を密にするためにも、来年には消化器内科の同門会を立ち上げたいと思います。
さて、年末恒例の、今年の評価のためにも、年初に挙げた目標を振り返ってみたいと思います。
今年の目標は下記の10項目でした。
1 国際医療開発センター(IMDA)における医工連携拠点形成
2 海外消化器医療拠点構築
3 医療機器非臨床試験評価拠点形成
4 神戸医療機器イノベーションセンター(Kobe Med-Tech)運営システム整備
5 ベンチャー「株式会社消化器健康医療サポート」の事業拡大
6 NPO法人「消化器健康医療研究機構」による医師主導臨床研究の実施
7 神戸消化器クラスター研究会の拡充
8 神戸国際消化器内視鏡教育センター(I get Kobe)の事業拡大
9 医療イノベーション神戸連携システム(MIKCS)の事業拡大
10 新規研究プロジェクト獲得(5つ)
多くは、現在も進行中であり、順調に進められていると認識しています。ただ、新規研究プロジェクトについては、残念ながら、科研費の2つのみで、リーディング大学院、Center of innovation等の大型のプロジェクトは研究協力者として参加予定でしたが、採択にはいたらず、新規5件は達成出来ませんでした。それぞれの項目で、来年は大きく羽ばたく課題が幾つかあり、大きな期待を持って新年を迎えることにします。