先週水曜日からシンガポールに出張、28日の朝戻り、関空から直接、大阪であった日本消化器病学会の地方会に出席してきました。時差は1時間で問題ないのですが、夏バテが今頃出てきたのか、ブログの更新が滞ってしまいました。シンガポールでは、まず、田中紘一先生がマウントエリザベスノビナ病院に開設したSing-Kobe Liver Transplant Centerの開設式に出席してきました。
http://www.amc-singapore.net/news/presentation/130926/


三井物産シンガポールのカウンターパートの人たちが多数出席し盛会でした。私たちも内視鏡診療で、シンガポールに是非拠点を設けたいと思い、今回は、開設式終了後、Singapore General Hospitalの内視鏡センターのKhor先生を訪問してきました。病院はセキュリティーがしっかりして、病院内に入るには全てのヒトにIDカードが必要になっていました。最近、病院内のセキュリティーが日本でも問題になっており、今後は、このようなシステムが普及するのだろうと感心しました。



病院は1500床で、内視鏡センターは6部屋あり、年間25,000件以上の内視鏡件数があるとのことでした。検査・治療は全て鎮静下での施行で、リカバリールームも広く取っており、診療環境は恵まれていました。隣接した新しいビルには、学生、医師、コメディカルスタッフ用に、トレーニングラボが設けられていました。臨床で用いられている手術室、レントゲン室等が設置され、実技トレーニングが行われています。羨ましい施設です。また、構内にはDuke大学とUniversity of Singaporeとが連携して設立したDuke-NUS Graduate Medical School of Singaporeがあり、まさにグローバルな人材育成が推進されています。

次の日には、University of Singaporeを訪問し、Yeoh教授とHo教授に会って来ました。ここのグループも基礎及び臨床研究においてactivityが高く、再生医学研究、医療機器開発を精力的に行っています。特に医療機器開発では、内視鏡ロボットを開発し、既に臨床応用がなされており、日本のお家芸であるはずの内視鏡も、圧倒されています。
今回は実りあるシンガポール訪問でした。シンガポール拠点構築をいち早く実現しないといけないと意を決することが出来ました。


今週から10月に入りました。早いものです。今年度も半分過ぎました。各プロジェクトの進行を加速させなければ---。
今日の神戸新聞の朝刊に、私の写真が載っていたと聞き、あわてて新聞を見てみました。私たちが設置した神戸医療機器イノベーションセンターの写真と、これまで、2回開催してきたアジアを中心とした海外医師に対しての消化器内視鏡ハンズオンセミナーについて記載されていました。私の写真は全身像で、恥ずかしいですが、お腹があまり目だっていなかったので良かったです。