先週土曜日は厚生労働省科学研究費補助金で採択された「レーザー消化器内視鏡治療装置の開発」の班会議をMEDDEC(神戸医療機器開発センター)で開催し、会議後に、班員の先生方にレーザーによるESD(内視鏡的粘膜剥離術)を切除胃と生体ブタで施行していただきました。これまで、教室の森田助教と大学院生の小畑君が実験してきましたが、外部の先生に試していただくのは初めてでした。本研究は、大阪大学工学部の粟津教授との医工連携、モリタ製作所との産学連携のプロジェクトで、前臨床試験臨床試験の計画支援として京大の川上教授、香川大学の横井教授というレギュラトリーサイエンスの日本のリーダーが加わっていただき、さらに、臨床試験機関として、国立がん研究センター中央病院虎の門病院、大阪成人病センター、兵庫県がんセンターというESDのHigh Volume Centerが参画していただいています。今回の班会議で、いろいろ貴重なご意見をいただきました。3年間で上市を目指すプロジェクトであり、製品化に向け、具体的な製品構成を早急に決定していきたいと思います。
昨日は引き続き、森田助教がNOTES(経管腔的内視鏡手術)の実験をしました。内視鏡的胃全層切除に向けて新たなデバイス開発が進められています。
私が目指してきたイノベーションの芽が着実に育ってきています。