今日の日経に「閉塞打破:企業経営の条件」という示唆に富んだ記事がありました。今、頭を悩ませている教室運営にも繋がるものであり、紹介します。
技術力に違いがなくても、開発チームの特徴によって、生み出される新製品は大きく異なる。創造的な新製品を生み出しやすい開発チームもあれば、そうした新製品をなかなか生み出せない開発チームもある。新製品開発の特徴は異分野結集によるクロスファンクショナル(職能横断的)な統合にある。そして、職能横断的な統合の有効性を高める組織変数に3つある。
1 社会的凝集性(結束力):チーム内における良好な人間関係で、チームメンバー間の人間的な結びつきが必要であり、一人のミスを全員で受け止め、リカバリーしていこうとする意識が求められる。
2 組織的志向性(突進力):チーム全体としての目標達成努力で、突進力が生まれることで、目標達成に向けての推進力が生まれ、個人だけでなく開発チーム全体としての成功にこだわるようになる。
3 集団的自律性(自治力):開発チームが健全に機能するには、チーム全体としての自由度が保障され、自分たちで運営することができる「自治力」が必要である。チームに自己管理が任せられるていると、メンバーのモチベーションが高まり、協力したいという気持ちが強まる傾向にある。自治力の高いチームでは、重要なタスクを任されているという意識がメンバーに生まれ、当該チームに参加するメンバーは自尊心を抱くようになる。
今一度、現状の教室における、上記3項目を考えてみたいと思います。