今日は朝9時から丸一日、神戸消化器内視鏡機器開発・教育センター(KEDDEC)で動物実験でした。4つのプロジェクトを続けてするために、総勢25人の大掛かりな実験になりました。まず、今日のメインイベントとして、本邦初の内視鏡治療用レーザー実験を、生体ブタ2頭を使用して行いました。大阪大学工学部の粟津教授との共同研究も本日念願の動物実験に至りました。期待通りの結果が得られ、大成功でした。また、多くの解決すべき課題も明らかになり、益々大きな夢が描けました。二つ目は、一ヶ月前に行ったNatural orifice transluminal endoscopic surgery (NOTES)実験の経過観察です。これも、初めてのトライでしたが、成功していたことが明らかになりました。三つ目は、潰瘍治療用パッチの経過観察です。皮膚に作成した潰瘍治癒には効果的でしたが、消化管に作成したものについてはパッチの定着に問題があり、不十分でした。潰瘍部位への定着にはまだまだ工夫が必要です。最後に、従来から続けているMR内視鏡実験です。論文作成のために必要なデーターがほぼ取れたようです。今日は密度の濃いスケジュールでしたが、予定通り終えることが出来ました。
阪大工学部の先生方と食事を交えて反省会をしましたが、皆、本邦初の内視鏡治療用レーザーの動物実験で一定の成果を挙げたことで、気分良く盛り上がりました。実験の緊張からの開放感と、実験成功による高揚感は格別です。若い研究者には何よりのエネルギーの基になります。今日の課題を整理し、2ヶ月後には再度実験をすることを決めてお開きとなりました。皆様お疲れ様でした。