先週土曜日に、京阪奈学研都市のある京都府精華町へ講演に行ってきました。初めて京阪奈学研都市に行きましたが、立派な国立国会図書館や多くの企業の研究所があり驚きました。神戸市のポートアイランドで展開している医療産業クラスターの競争相手であり、ポートアイランドに拠点を構えている私たちとしても、今後、熾烈な競争の中に入り込んで行くことになることを実感しました。
日曜日はそのポートアイランドの拠点KEDDEC(神戸消化器内視鏡機器開発・教育センター)でESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)のハンズオンセミナーと内視鏡的治療の新規素材の実験を行いました。今回は、シンガポール大学内視鏡センターのSenior ConsultantのLock先生と香港のChinese University of Hong Kong消化器内科のChan教授を招待してセミナーを開催しました。同様な施設はシンガポールや香港にあることは聞いていましたが、彼らは、KEDDECの方が施設・指導ともに優れていると言ってくれました。ということは、KEDDECはアジア一番の内視鏡レーニング施設であることが実証されたことになります。とても嬉しいことです。Chan教授はKEDDECと神戸大学医学部附属病院内でのESDの見学のために来日されたのです。今日はせっかくおこしいただいたChan教授に、大学内で循環器内科と消化器内科と合同で講演会を開催し、”Current global status of managing patients on NSAIDs”というタイトルで講演していただきました。バイアスピリンを含む非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の消化管粘膜傷害に関しての講演で、今後の循環器内科との共同研究に繋がることが期待されました。