先週末は内視鏡メーカーの機器製造担当者との意見交換会がありました。現在の電子内視鏡の製造工程の説明を受け、日頃使用している内視鏡がほぼ手作業で製作されていることに感銘を受けました。やはり、現場担当者との交流は楽しいものであり、非常に参考になるものです。
昨日は第一回神戸消化器クラスター研究会が開催され、130名を超す参加をいただきました。第一回ですので、まず、私たちの現状報告として、瀬尾助教から「慢性C型肝炎の最近の治療」、豊永准教授から「消化管癌内視鏡治療の最前線」、久津見准教授から「胆膵内視鏡の変遷と展望」の3演題を話してもらいました。いずれも学会のシンポジウムや特別講演に相当する内容で、十分教室のアピールが出来たと思います。そして最後に特別講演として、先端医療振興財団先端医療センター長の田中紘一先生から「先端医療の新しいシナリオを求めて」と題して、田中先生の生体肝移植にいたるまでの経緯について、さらに、今後の先端医療のありかたと展望についてお話をいただきました。若い先生方には夢のあるお話でした。崩壊しかけている現在の医療を立て直すには、若い先生方が夢を見ることができる環境を作っていかないといけないと思っていましたが、昨日の全ての講演内容は、若い先生方のモチベーションを高める絶好の内容でした。
師走というお忙しい中、また日曜日のお休みの日に、多くのご参加を賜りましたこと、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。