今日は近畿内視鏡治療研究会主催の内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)ハンズオンセミナーが、森田助教の当番世話人で神戸市医療機器開発センターで開催されました。今回は3頭の生体ブタを用いて、その内2頭は1ヶ月前に神戸内視鏡治療研究会で行ったESDハンズオンセミナーで使用し、プロトンポンプ阻害剤で治療しながら飼育したものです。潰瘍瘢痕モデルとして使用しました。想定どおり、前回ESD後に形成された潰瘍が瘢痕として治癒しており、上級者用のトレーニングとして有効でした。受講者の一人がESD施行中に穿孔を起こし、クリッピングのトレーニングになるハプニングまで生じました。15名の受講者に6名のトレーナーとゲストトレーナーの佐久総合病院の小山先生という充実したセミナーでした。思い返せば、1年前のこの近畿内視鏡研究会のESDハンズオンセミナーで、豊永先生を神戸大学にお誘いしたのでした。この1年間の展開の大きさを改めて認識しました。
明日は、今日のブタを用いて、開発中のESD用のナイフの試用、MR内視鏡、さらに、外科との共同でNatural orifice transluminal endoscopic surgery(NOTES)を試みる予定です。お盆を過ぎても真夏日が続いていますが、神戸大学医学部消化器内科も益々熱いです。