危惧していたように帰国後、会議、事務処理、依頼原稿、研究成果報告など、次々と仕事が押し寄せてきています。ブログもちょっと日にちが開いてしまいました。
そんな中、昨日は私の師匠(卒後初めての指導医であった先輩)である京都第一赤十字病院の藤本先生に大学院生の講義をしていただきました。内視鏡機器開発のことを話していただき、懐かしい超音波内視鏡の初期の苦労話を披露していただきました。恩師の川井先生からは「内視鏡は道具でありサイエンスでは無い、内視鏡屋にはなるな!」と言われて来ましたが、私としては、消化器内科として内視鏡は必要な診断・治療のための手段であり、機器開発は私たちの重要な使命だと考えています。医工連携、産学連携で、神戸消化器内視鏡機器開発・教育センター(KEDDEC)を立ち上げたのもこの趣旨からです。基礎的な理論からなる新たな機器開発は立派なサイエンスであると考えています。現在はいくつかのプロジェクトが動いており、将来的に臨床に役立つ物に発展させていきたいと思います。