昨日は兵庫県消化管研究会で「ヘリコバクターピロリ感染と胃癌」とのテーマでこれまで14年に亘る私の研究内容についてと、神戸に赴任してから1年8ヶ月における教室の動きについてご報告いたしました。また、先月立ち上げた神戸消化器内視鏡機器開発・教育センター(KEDDEC)の宣伝もさせていただきました。これまでの教室の基盤作りについては、一応納得のいくものであったと思っています。もう今年も残り1ヶ月余りであり、今年の総括と来年に向けての目標をまとめないといけないと考えています。
また、昨日は来年度から教室として初めてpost-doctor(ポスドク)を1人受け入れることが内定しました。神戸大学農学部出身で今年度大学院を修了します。早速医農連携の成果が出ました。ビフィズス菌について研究してきたひとで、私たちの炎症性腸疾患における腸管免疫の解析に、腸内細菌などが関与しており、ビフィズス菌の解析も面白いと思います。当教室の研究面においては、吉田助手のがんばりで、大学院生も一人立ちしつつありますし、医学部以外からもポスドク修士修了の大学院生が加わってくれるようになり、理想的な形になりつつあります。
さて、今週末は土・日京都と神戸を往復しばたばたと過ごすことになります。京都大学文部科学省の科学研究補助金特定領域研究「ゲノム」班による、一般向けの「ゲノム広場」が開催され、展示を2日間することになりました。「ピロリ菌は胃癌の原因だ」とのテーマで展示をします。今日中にポスターを作製しないといけません。また、同じ土曜日に午後からは神戸市内で講演が、日曜日には京都府立医科大学の同門会においてMR内視鏡の発表をします。3つの掛け持ちです。がんばるしかないですね---。