暑さ続きも原因ですが、平行して走っている仕事が多く、締め切りが迫ったり、過ぎたりで、呆然として頭の中の思考回路がストップしてしまうことがあります。さらに、膠着している課題が追い討ちして気分まで憂鬱になってしまいます。こんな時、若い先生方が頑張っている姿を見ると、そんなこと言ってられない、がんばろうという気になれます。
今日は定例の大学院生の研究発表会があり、研究の進捗状況の報告がありました。またその際、自分の研究のIntroductionをパワーポイントを用いて英語で発表するようにしています。段々発表も様になってきましたし、自分のデーターも出てきました。今日の発表は魚油に多量に含まれ、健康食やサプリメントにも使われているエイコサペンタエン酸(EPA)由来の産物がクローン病治療薬になりうるかを検討しているもので、文部科学省から神戸大学医学部に認可された、「生命医科学リサーチリーダー育成プログラム」に採択された石田君の「不飽和脂肪酸由来生理活性物質を用いたクローン病の新規治療法の開発」のテーマの一環の仕事です。大学院生の間でも、少しずつ競争心が出てきており、研究環境も一段アップしたようです。吉田助手の薫陶のたまものです。おかげで私の頭の中の思考回路も再スタートしたようです。