今日はお盆の真っ只中ですが、朝から外来、午後から病棟、検査などを見ていたら部屋に戻って一息ついたのが今(午後5時)になって、ブログの更新が遅くなってしまいました。お盆に関わらず、外来、検査、入院と目一杯入っており、スタッフ一同がんばっています。また、日常臨床業務に加え、英文雑誌投稿論文の査読、研究費申請書類作成、研究会準備、など課題が山済みです。せっかく先週末に処理した机の上の書類の山も、また元に戻ってしまいました。
さて、今フィリピンからの研究生を受け入れていますが、今月末には中国西安に出張、10月にはベトナム、11月にはフィリピンとタイへ出張があり、これら一連の活動は、ヘリコバクターピロリ感染と胃癌との関連における、アジアでの特異性を解析するための共同研究であります。また、10月には中国の研究者を1名、来年1月にはさらに、中国から1名とイランから1名の研究者を受け入れることになります。ピロリ菌感染は胃癌の危険因子であることは明らかですが、アジア諸国において、ピロリ菌感染率と胃癌の死亡率との間に乖離があり、Asian Paradoxと呼ばれています。その理由を解明するために、ピロリ菌の違い、感染している宿主の違い、環境因子の違いなどを検討しているのです。この研究により、胃癌発症のリスクが明らかになれば、胃発癌高危険群に対し、ピロリ菌除菌治療などによる効率的な介入が出来ると考えています。
大学院生たちも暑さにも負けずがんばっています。