暑い日が続きますが、暦の上では立秋だそうです。また、今日は今年初めて台風が日本に上陸するようです。
今日明日の2日間で、来月から赴任する井口特務教授の部屋をセットアップする予定です。井口先生が神戸で台風の目となって活躍されることを願っています。少し井口先生の紹介をしたいと思います。井口先生は昭和50年京都府立医科大学卒で、私の6年先輩になります。京都府立医科大学の第三内科から公衆衛生に移り、昭和56年に助手、58年に学内講師になられています。その間昭和54年から2年間英国ロンドン大学に留学され、Polak教授のもとで、当時盛んであった消化管ホルモンの免疫組織化学的解析を研究されています。その後、明石市民病院消化器内科医長、大阪府済生会野江病院消化器科部長兼副院長を経て、現在医仁会武田総合病院消化器センター副院長をされています。私が井口先生に初めて指導を受けたのは昭和58年に大学院に入った時で、当時まだ京都第二赤十字病院で修練医(外科)として勤務しており、勤務が一段落した夜に大学へ行き、消化管ホルモンの免疫染色の手ほどきを受けました。私の研究分野での初めてのお師匠さんです。今、改めて思うに、井口先生も卒後4年という早い時期に留学されており、私のアメリカ留学を強く勧めて下さったのもご自身の経験によるものだったのでしょう。当時英国帰りでBritish Englishをマスターされ、留学生活の話をお聞きし、私もアメリカ留学を決意するに至ったのでした。今日私が大学に在籍しているのも井口先生のお蔭です。井口先生は教育熱心で、細部にわたり気を配って指導してくださいます。神戸大学にお招きした大きな理由の一つです。9月1日に赴任されるのが楽しみです。学生や若手医師の指導において、大きな力を発揮して下さるものと期待しております。