先日、東京出張の際に雑誌を読んでいると、大学の国際競争力についての記事が掲載されていました。現在文部科学省が、世界的に魅力的なトップレベルの教育研究を行う大学や、社会の国際化を牽引する大学を重点支援する「スーパーグローバル大学創成支援」について記載されていました。これには、世界のランキングトップ100を目指す力のある大学を「トップ型」として10校、これまでの実績を基にグローバル化を得意な分野で牽引できる「グローバル化牽引型」として20校の合計30校の大学を選定し、10年間支援するものである。現在、どれだけ特色のあるグローバル戦略を掲げるか、各大学が必死に頑張っているところです。その記事の中に神戸大学長のコメントとして、「ジャンプ(背伸び)した目標を設定すると、それを達成しようと大学内の要員を増やすなど無理をしがちとなるので、責任のある目標をきちっと提示すべきである」と記載されていました。安倍内閣において、経済再生とともに教育再生が最重要課題の一つとなっており、大学には大きな改革が求められているところです。このコメントを目にした時は複雑な気持ちでした。
私は、これまで、思いっきり背伸びをしてきました。神戸に一人で赴任し、消化器内科学教室を立ち上げ、世界に羽ばたく日本一の消化器内科を目指してきました。一昨日の歓送迎会は感慨深いものでした。大勢の仲間が集まり、いよいよ世界に羽ばたく時であると実感しました。丁度今年から、経産省の支援のもと、日本消化器内視鏡学会とインドネシア消化器内視鏡学会との連携で、私たち神戸大学消化器内科がインドネシア大学において内視鏡センターを立ち上げ、内視鏡教育を担当することになりました。今週末は、国際内視鏡ハンズオンセミナーをポートアイランドで開催します。私たち消化器内科は、先頭に立ってグローバル化を推進していく覚悟です。
今日は、母校の端艇部の総会に瀬田まで行ってきました。33年ぶりに艇庫内に入ることが出来ました。学生時代にオリンピック強化選手にもなっていた石橋大先輩が私費を投じて艇庫を整備してくださいました。学生時代、長い時は1月から9月まで寝泊りしたものでした。当時よりもかえって整備が行き届いており、感激しました。表には、艇庫建設実現にご尽力いただいた当時部長を務めて下さっていた増田正典先生の手書きの表札が掲げられていました。昭和30年卒から平成12年卒までの22名が集まり、船上での会食の後、琵琶湖周航の歌を歌い楽しい時間を過ごすことが出来ました。

艇庫外観

艇庫内

オールの色彩は大学で決められています。京都府立医科大学のオールは緑色です。




私が主に漕いでいたシングルスカルです。また一度漕いでみたいものです。

瀬田の唐橋の下を通過するエイト

やはりエイトはボートの花ですね。