昨日は成人の日の祝日返上で神戸消化器内視鏡機器開発・教育センター(KEDDEC)で今年初めての実験をしました。新型内視鏡バイスの試し切りと、内視鏡MRの血管同定の検討を生体ブタを用いて行いました。23年ぶりに麻酔下の動物の胃の血管処理をしていると何となく遠い昔の外科研修のころのシーンを思い出してしまいました。しかし、やはり腕は全く役に立たなくて久津見助教授の1発必中の血管穿刺が奏功し、実験を無事終えることが出来ました。先端医療センターでのMR撮影は残念ながら機械の不具合で、神戸市医療機器開発センター(MEDDEC)内のMRを使用し撮影をし、何とか粘膜貫通血管の同定が出来ました。まだ、注入する薬剤に工夫が必要ですが、今年最初の実験としては一応の成果が得られました。実験後、医療機器メーカーの開発の技術者の方と話をする時間を持つことが出来、将来のMR内視鏡の展開や消化器内視鏡機器開発について、話が盛り上がり本当に楽しい時間を過ごすことが出来ました。このような医工の融合研究は重要であり、今後も引き続き継続していきたいと考えています。今週金曜日は、東京で神戸大学フェアがあり、医工連携、産学官連携神戸大学としての提案を披露することになります。私たちの教室から3つの事業提案をする予定であり、東京でも引き続き、消化器内視鏡機器開発の基礎的意見交換が出来るものと期待しています。以上の状況ですので、今週は充実した忙しい1週間です。今年のスタートダッシュとしては合格かと思っています。