今日は医工連携の会議があり、神戸大学として医工連携におけるテーマで大型予算を獲得するために研究テーマを絞っていくことを話し合いました。具体的な内容が挙げられてきており、私たち消化器内科として消化器内視鏡をその中に加えていただくことをお願いしてきました。その会議の中で、いかに若手研究者を集めるかが話題になり、共通することは、やはり、いかに若い人たちに夢を与えるかだということです。医学部では新臨床研修システムに移行して3年が過ぎ、これまでの医局における人事は崩壊しています。そのために多くの市中病院で医師不足が問題にされていますが、どうして多くの若い医師が市中病院や大学を辞めていくのか、それは、従来の勤務体制において若い医師が夢を見ることが出来ない状況にあるからだと思います。現在の厳しい医療環境の中でこそ、将来展望を持って、若い人材に大きな夢を持ってもらえるような環境を作っていかなければならないと思います。人の心を動かすのは義理人情や報酬では無く、夢なんだと思います。これまで、このブログで今年の消化器内科の総括を紹介してきました。今年は大学院生が11名加わっていただきましたし、来年度も今年以上の人たちが加わっていただく予定をしています。この多くの若い医師たちにどのような夢を持っていただくのか、私の責任は重大だと思っています。明日はいよいよ御用納めです。新年に若い先生方に大きな夢を語るためにこの年末年始を有意義に過ごしたいと思っています。