今日は回診日でした。今週は臨床実習(今はベッドサイドラーニングといいます)の5年生の学生に加え、1年生がearly exposure(初期体験臨床実習)で配属されてきました。今は学生教育にもいろいろ工夫がされ、出来るだけ、臨床に接する機会を多くし、学習効率を上げ、かつ、将来の医師としての使命感を持たせようとしています。また、今の新しい臨床研修システムも全人的な医療をめざして行われています。制度はいろいろ変化してきますが、根本は本人の気持ち・姿勢次第であると思います。私たちは、若い人たちにいかにモチベーションを上げ、保つようにするかが大切であると考えています。正直、今週はちょっとつらかったです。
昨日は夕方、4年目の先生が消化器内科を希望し来室しました。このブログを見ていると言われ、思わずこちらが赤面してしまいましたが、その上で希望してきたことを考えると、このブログも教室のアピールにプラスになっているようで安堵しました。大学院の入学を勧めました。
どうして大学?大学で何を?と皆思うことでしょう。しかし、やはり大学には大きなチャンスがあります。医師になった以上、一生医師を続ける自分に、自分の生涯を懸けて追いかける夢と巡り合うチャンスがあります。第一線の研修で感じた疑問、解決出来なかった患者さまの病態に対する疑問、また、安心・安全な医療をサポートする先端技術開発など、医療においてまだまだ解らないこと、しなければならないことが山積みされています。これらの問題解決に携われることが出来るのは、やはり大学ではないでしょうか。若い力を是非医学の発展のために貸して下さい。私もいまだに大きな夢を追っかけています。
さて、夢の話の後は現実ですが、英文論文の査読は何とか片付けたものの、締め切りが過ぎた依頼原稿が3つ、先日文部科学省に採択された「ヘリコバクターピロリ感染による胃癌誘導因子の疫学的解析研究」の実施計画書作成、来年度の文部科学省の研究助成申請書作成と、夢を追っかける前の問題を片付ける必要があるようです。